企画アイデアとストーリー作りに関する考察ブログ

創るとは、残すことに他ならない。日々接し、感じることが全て創造に繋がる。ここは、そんな自分が経験した出来事が作品に昇華されるまでの素材と過程を記していくブログです。

スターウォーズ最後のジェダイ 観る前に知っておいて欲しいこと

ここのところエイリアンといい、ブレードランナーといい、新作が多すぎて付いていくのに必死なsoshakuです。
f:id:soshaku:20171220235315j:image
しかも合間に東京コミコンやゲームマーケットがあって、そして更に極めつけがスターウォーズだ。
このブログも更新する前に次から次にイベントが続いたせいで、書きかけのドラフトが累々と積み上がってしまっている(と、筆不精の言い訳をしてみる(^^;)
f:id:soshaku:20171220234515j:image

 

エピソード8が不安だった
実はsoshakuは、今回の新三部作が旧三部作ファンにとって悲しい決別になると思っていた。観客の嗜好の変化や時代の流れに合わせて新たなイマジネーションを膨らませた結果の先は「アヴェンジャーズ」になるのだろうなと。


ディズニーがルーカスを買って以来、あからさまな商業主義と、それにまんまと喜んで乗せられている自分がいささか情けなかった。
いや、エピソード7が悪かったというわけではない。ただ、リスペクトが強すぎるあまり懐古主義的ポエムになり、新たな時代を築くためのインパクトとサプライズに走り、それらが水と油のように混ざることがなかったのだ。「ファンならこうしたら嬉しいだろう?ほれほれ」という目の前のニンジンを喜んでパクつく自分が見えた時にちょっと冷静になってしまったのだ。
f:id:soshaku:20171220234226j:image


スターウォーズの敵になるのか、改めて忠誠を誓うのか
批判を恐れずはっきり言うと、エピソード7は良くも悪くも同窓会だ。
そりゃそうだ。前作から10年が経過して満を持しての新エピソード。しかも旧三部作の純粋な続編だ。世界中のファンがこの作品でスターウォーズの敵になるのか、改めて忠誠を誓うのか、この作品で決まるのだ。
ディズニーはこの1作のために莫大な費用と覚悟を込めていただけに、送り手として、旧三部作のキャストの再開と、それを彩るストーリーを旧作のプロットをなぞらえるしかなかったというのも理解できる。

ということで、エピソード8は正直言って観るのが怖かった。前作が謎や伏線を張りすぎたせいで消化不良が激しく、まるで風呂敷を広げようとして、畳んである風呂敷を開ききる前に終わってしまったようだった。続編を夢想して喜々として語る気になれなかった自分が悲しかった。


更に今度は三部作の2作目だ。三部作の真ん中というのは、作り手からするとプロローグとエピローグに挟まれてストーリー的な「縛り」と「自由度」の両方が与えられる。

大した展開もなく、ただとっ散らかった、凡庸で退屈作品になるか、はたまたキャラクターが生命を吹き込まれスクリーンを縦横無尽に駆け回る楽しい傑作になるのかどちらかだ。
帝国の逆襲が名作と言われるのはそれが奏功したのだ。

ただし名作といってもストーリーに深みを与えることは難しい。結末への辻褄をあわせようとするあまりどうしても説明口調になるし、どのみち3作目があるのだからと、キャラクターの魅力と派手なアクションに偏りがちだ。


従って今回のエピソード8も更に謎が謎を呼んで、ようやく風呂敷を広げることができたところで終わるのではないかなと正直思っていた。

 

 非常に完成度の高い傑作

soshakuは昨日2回目を観たのだけど結論を言うと、エピソード8はこの作品単体として非常に完成度の高い傑作だ。

更に言うとストーリーもいたずらに横に広げず、じっくり深く掘り下げたため、単なる2作目以上の意味を持った。

事前の心配などまったく必要なかった。

soshakuとしてはこの作品、語りたいことが山ほどあって収拾つかない状態なのだが、ひとつだけ言いたいのは、未見の人は出来る限り(できれば一切の)情報をシャットアウトして観て欲しい、ということだ。
そうすれば最高の体験があなたを待っている。
よって今回soshakuはこの作品についてあれこれ述べない!

でも‥この感動をどうしても口にしたくて書いてしまった。なので今日はここで終わる。
そしてこの作品を観た全ての観客が幸福に包まれることを祈る。

以上!
May the force be with you, always...!


f:id:soshaku:20171220234756j:image